「今夜、合い言葉なしで集まるよ!」
それは、
暮らしなずむ日々の 光と影の中
去りゆくわたしに 贈られてきた伝言だった!
頭の中で「美しく青きドナウ」を鳴らしながら、
私は部屋を飛び出していく。
明日を想えば、死がちらつく!
そんな五十路の逆噴火物語!
お待たせしました!久しぶりに下北沢スズナリを熱くする
「月影番外地その7」『暮らしなずむばかりで』に、ご期待ください!
【作】福原充則 【演出】木野 花
【出演】高田聖子 宍戸美和公 森戸宏明 信川清順 田村健太郎 松村武
<月影番外地とは>
1995年「劇団☆新感線」の女優 高田聖子が、劇団公演とは違った新しい試みに挑戦しようと「月影十番勝負」としてユニットを立ち上げました。
それから12年。気鋭の作家、演出家、俳優に勝負を挑み続け、2006年「十番勝負」で
決着を迎えたはずだったのですが、「やっぱりまだ続けたい!」との高田聖子とスタッフとの思いが結実して2008年「月影番外地」として復活しました。
今回の脚本は『くじけまみれ』『つんざき行路、されるがまま』『どどめ雪』の福原充則。
演出は木野花。抜群の相性で演劇界最強のコンビとの期待が高い2人が4たびタッグを組みます。
劇場:下北沢ザ・スズナリ
公演日程:2023年1月18日(水)〜29日(日)
全席指定 ¥6,000(税込)(前売・当日共通)
【物語】
能見(高田聖子)は一人暮らしを始めた。
父はとっくに他界。
同居していた母が亡くなり、小さなアパートを借りたのだ。
今まで母の介護に使っていた時間が空いたので習い事でも始めたいが、「『これを最後の趣味として一生続けたい』と思うと、簡単に選べない。」と思っているうちに人生に迷い、散歩の途中で立ち尽くしてしまうことが増えた。
…が、いざ立ち尽くしてみると、道を聞かれたり、宗教に勧誘されたり、立ちんぼと間違えられて値段交渉されたりと忙しい。それで能見は〝立ち尽くす〟を趣味にしてみた。
能見のアパートの大家は、逆巻(宍戸美和公)という女だった。
小さな会社の平社員だが、全財産を費やして安いアパートを買って大家になったのだ。
普段は会社勤め。管理は不動産屋に任せている。でも大事なアパートを大切に使ってほしい。特に、能見の入居した203号室は、老後に自分で暮らす予定の部屋らしく、「大事に使っているかしら」と2日に1回様子を見に来る。
能見の隣の部屋には庄司(松村武)という男が住んでいる。
サラリーマンのようだが出張が多く、平日はほぼ気配がない。
ひょんなことから、庄司の留守中に、庄司の部屋の中に入ることになった能見と逆巻。
庄司の部屋には、何も家具がなく、生活の気配がほぼなかった。
実は〝庄司〟は偽名であり、本当の家は別の町にあり、家族もいたのだ。
わざわざ偽名でアパートを借りた理由は、〝家族に邪魔されずに、週末静かに読書するための隠れ家〟ということらしいが…。
そうして3人は知り合い、50代に相応しいテンションで仲間になった。その後、50代には相応しくない理由で夏休みの小学生のような冒険に出ることになるのだ。冒険の過程で、3人の大人としての秘密が垣間見えていく…。
【公演公式Twitter】
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
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